オンライン学科教習とは?

 2020年12月から「オンライン学科教習」がスタートしました。早速、全国に先駆けて、すでにオンライン学科教習を始めた教習所があるそうです。素晴らしいチャレンジ精神ですね。「オンライン学科教習」は、今さら説明するまでもありませんが、教習所の学科教習を自宅など教習所の教室ではない場所で受講できる仕組みです。

 これまでの常識は、「学科教習は自動車教習所の教室で受ける」というものでした。ところが、2000年に新型コロナウィルスの影響で、先ずは大学がオンライン授業を行うようになりました。これまで通信制の大学はオンライン授業を行っていましたが、一般の大学も約半分の単位に関してはオンライン授業が認めてられていましたが、設備の問題、教授のスキルの問題もあって、なかなか普及しませんでした。

 ところが、新型コロナウィルスで移動や行動が制限されると、大学は休業対象となり、休業が解除されると、ほとんどの大学で大半の授業をオンラインに切り替えるという大きな変化が起きました。

 一方、自動車教習所の学科教習は、大学と同じような大きな教室で、一度に大勢が教習を受けるにも関わらず、オンライン授業はできませんでした。小・中学校では1クラスあたり40人の上限ですが、大学や自動車教習所は50人以上の大きな教室で行います。もちろん、コロナ禍では隣との間隔や教室の入場制限をしていましたが、それでも大学の対応に比べると大きな後れをとっています。

 小此木八郎国家公安委員長から昨年2020年11月13日、警察のデジタル化取り組み状況の発表がありました。運転免許を取得する際の指定自動車教習所での業務について、各種書類の押印の廃止や学科教習のオンライン化を実現するため、全指連(全日本指定自動車教習所協会連合会)などの関係団体と調整しているということです。

TBS NEWS
運転免許証を取得する際に自動車教習所で受講する座学の学科教習について、オンライン化に向けた調整が始まりました。 これは、きょう午前中の会見で小此木国家公安委員長が明らかにしたもので、民間の指定自動車教習所で運転の実技とは別に行われている学科の教習について、オンラインで受講できるよう、関係団体と調整を進めているということです。 オンライン化が実現すれば、普通自動車の免許を取得する際、26回必要とされている一コマ50分の座学について、教習所に通うことなく自宅などで受講することができるようになります。 一方、警察が年間でおよそ360万件受理している道路使用許可についても、来年度の早い時期にメールで申請できるシステムを構築するということです。
​ (JNNニュース 2020年11月13日放送)

https://youtu.be/TqrkC9iTRjg
FNNプライムオンライン
河野規制改革担当相は、運転免許を取得する際の教習所の学科教習について、オンライン化を目指す考えを示した。 河野規制改革担当相「(自動車教習所における)学科教習のオンライン化に向けて、関係団体と前向きに調整を進めていただくことになりました」 河野規制改革担当相は13日朝の会見で、自動車教習所で教習を終えた際のはんこの押印を廃止するとともに、教室で行っている学科教習のオンライン化に向けて調整する方針を示した。 また、行政ではんこを使うおよそ1万5,000種類の手続きのうち、印鑑登録などが必要な83を除いて押印を廃止し、認め印は全て廃止することになったと明らかにした。 (2020/11/13)

 また、翌月12月10日には、警察庁・交通局運転免許課長から「指定自動車教習所におけるオンラインによる学科教習の実施について」という通達が全国の警察に出されました。ようやく、大学に大きく後れを取って、自動車教習所でもオンライン授業が行われることになったのです。

オンライン学科教習はどうやるの?

 それでは、どのようにして「オンライン学科教習」を行えは良いのでしょうか?まずは、オンライン学科教習を行なう際の知識をまとめてみました。

オンラインで学科教習を行う際に為に知っておくべきこと

 学科教習をオンラインにて実施するにあたり、警察庁・交通局運転免許課より留意すべき項目が挙げられています。

■留意点

・ライブ配信又は録画配信による方式で行われること。

・教習後速やかにインターネットその他の適切な方法により、教習に出演又は監修した教習指導員による指導及び質疑応答の機会が確保されていること。

・教習生が継続して教習を受けている状況を確認できること。

・オンライン学科教習の実施中に通信環境の脆弱による回線の切断等実質教習時間が確保できない教習生については、当該教習を改めて最初から行わせること。

・オンライン学科教習を実施した教習生ごとに、実施日時・項目・個人IDを入力したログを管理して、教習生が継続して教習を受けている状況を確実に把握していること。

・教習生のなりすましを防止するために、個人IDやパスワードその他適切な方法により、教習生の個人識別を行うこと。

・ライブ配信方式におけるオンライン学科教習の実施可能人数は教習生に対する必要な指導、質疑応答が適切に行うことが出来るものと認められている人数で実施させ、教習生が過度に多くならないように留意すること。

・「応急救護処置」等、教習所における学科教習と同等の教習効果が認められない項目については、オンライン教習は認められない。

・オンライン学科においても学科(二)については、技能教習の基本操作及び基本走行を修了した者でなければ行うことはできない。

・教習原簿の学科教習欄にオンラインで実施したことが区別できるように記載させること。

こちらのリンク先を参照ください

※令和2年12月10日 警察庁交通局運転免許課長 指定自動車教習所におけるオンラインによる学科教習の実施について(通達)

上記の要点をまとめると次のようになります。

  • ライブ配信  or  録画配信
  • なりすまし防止の本人確認を行う
  • 教習中は生徒をモニタリングする
  • 回線が切れた際は改めて受けてもらう
  • 教習後すぐに質疑応答の時間を設ける
  • 教習ごとにログを管理する
  • 教習に適切な定員を設ける
  • オンラインで行った学科は教習原簿に区別出来るようにを記載する

 学科教習をオンラインにて行うには、これだけ多くの課題をクリアする必要があります。

オンライン学科教習の方法は?

 学科教習をオンラインで実施するには、どのような方法があるのでしょうか?

  • ライブ配信
  • 録画配信

 警察庁からは、「ライブ配信」と「録画配信」と2種類の方式が案内されています。

 ライブ配信とはリアルタイムです。テレビの生放送のようなものです。一方、録画配信は「オンデマンド」とも言われています。教習生が好きな時間に、つまり24時間・365日、いつでもあらかじめ録画された動画を見る仕組みです。

  • ライブ配信:生放送(リアルタイム)です
  • 録画配信(オンデマンド):録画して好きな時間に観ることができます

 ただし、警察庁によると「教習終了後速やかにインターネットその他の適切な方法により、当該教習に出演又は監修した教習指導員による指導及び質疑応答の機会が確保されており、かつ、教習生が継続して教習を受けている状況を確認しうるものをいう」という条件が付いています。
 
 録画配信の場合、この条件をクリアできるのでしょうか?
 
 24時間・365日、いつでもあらかじめ録画された動画を見ることは可能だし、実際に通信制の大学の試験で利用されているようなAI顔認証技術を使えば「教習生が継続して教習を受けている状況を確認」というのは解決できそうです。(コストの問題はありますが、、、)

 そして録画配信時の最大の難関は「教習終了後速やかにインターネットその他の適切な方法により、当該教習に出演又は監修した教習指導員による指導及び質疑応答の機会が確保されている」ということです。「教習終了後速やか」をどの程度の時間で想定しているか分かりませんが、24時間受講可能ということで、午前1時に教習生がオンライン学科教習を録画方式で受講して、その後の質疑応答がいつになるのか、このあたりは、今後の先行者の事例など研究して行きたいと思います。

 ライブ配信のオンライン学科教習は、教習所の教室で学科教習を行っているのを、そのまま生放送すると思ってください。Web会議システムを利用することで、双方向通信になります。テレビの生放送は一方通行で、テレビ局のカメラを視聴者はテレビの画面で見ますが、Web会議システムの双方向通信とは、両方にカメラとマイク、スピーカー(ヘッドフォン)がついており、お互いに映像が見れて、会話ができます。

いずれは録画配信もできるようになると思いますが、2021年1月時点で直ぐにとりかかる場合は、ライブ配信の方が良さそうです。

 

 

Web会議システムで良いの?

 それでは実際に、学科教習をオンラインで実施する際に「ライブ配信」を採用した場合、どのようにすれば良いのでしょうか?
 事前に何を用意して、何から手をつければ良いか分からない方もいらっしゃると思います。

 一般的なWeb会議システムで問題ないのでしょうか?

 今のところ、問題ないようです。実際にZoom(ズーム)を使ってオンライン学科教習を始めた教習所もあります。もちろん、その為にはパソコンや必要な機材、通信環境などを準備しなければなりませんが、Zoom(ズーム)に代表されるWeb会議システムを使うのは「OK」ということです。「ズームなら使ったことがある!」という方も最近ではかなりいらっしゃると思います。

Web会議とは?

 インターネットを利用して、遠隔地で映像と音声のやり取りや資料の共有ができるコミュニケーションツールのことです。もっと簡単に言えば、パソコンやスマホを使って多人数でできるテレビ電話です。

どのWeb会議システムが良いの?

 ライブ配信を行う際に、どのWeb会議システムが良いのでしょうか?
 一般的に企業で使われている代表的なWeb会議システムは、次の4つです。

  • Zoom(ズーム)
  • マイクロソフト Teams(チームス)
  • グーグル Meet(ミート)
  • シスコ Webex(ウェベックス)

 まずは、この4つのWeb会議システムの無料版を比較してみました。可能であれば、無料版を使いたいところです。

Zoom
ズーム
無料版
マイクロソフト Teams
無料版
グーグル
Meet
無料版
シスコ
Webex
無料版
アカウント不要マイクロソフトアカウント
必須
グーグルアカウント
必須
不要
参加者の限定××
時間制限40分まで60分まで60分まで40分まで
参加者上限100人まで300人まで100人まで50人まで
ログ管理××××
録画機能××××
月額料金0円0円0円0円

 無料版で比較した場合のポイントです。まず、利用制限時間です。40分が限度のZoom(ズーム)とシスコWebexは「オンライン学科教習」は準備の時間も入れると60分以上利用できないとダメですので、選択肢から外れてしまいます。また、マイクロソフトTeamsとグーグルMeetも制限時間60分ですので、ギリギリです。

 さらに、マイクロソフトTeamsとグーグルMeetは、教習生がマイクロソフト・アカウントまたはグーグル・アカウントを持っていないと利用できません。利用者を限定できるという点ではセキュリティの向上になりますが、入校時にアカウントを持っていない教習生にアカウントを取得してもらうのは現実的ではないと思います。また、4つの製品の無料版に共通していることは、録画機能がないこと、ログ管理ができないことです。

したがって、残念ですがWeb会議システムの無料版では難しいと思います。

 次に、この4つのWeb会議システムの有料版を比較してみましょう。有料版でも一番安い手軽なものだけ選んでいます。

 Zoom
ズーム
マイクロソフト Teamsグーグル
Meet
シスコ
Webex
契約内容プロMicrosoft 365 Business BasicG Suite EnterpriseStarter
月額料金月額 1,600円月額 540円
(年額を月額換算)
月額 3,000円月額 1,490円
時間制限24時間まで24時間まで300時間まで24時間まで
アカウント不要マイクロソフトアカウント
必須
グーグルアカウント
必須
不要
メディアブラウザ
アプリ
ブラウザ
アプリ
ブラウザ
アプリ
アプリ
参加者の限定
時間制限24時間まで24時間まで300時間まで24時間まで
参加者上限100人まで300人まで150人まで100人まで
ログ管理×
録画機能

 有償版は、月額540円のマイクロソフトTeamsと月額3,000円のグーグルMeetでは金額的にかなりの差があります。この月額料金は1ユーザあたりの料金です。1ユーザとは、同時にWeb会議を行う数になります。

 利用するパソコンが違っても同じユーザを使えますので、学科オンライン授業を同じ時限に1つだけしか行わない場合は1ユーザの契約で良いです。一方、2つ以上の教室で同時に行う場合は、その教室分のユーザ契約が必要になります。

 有料版だと、時間制限も大丈夫、録画機能もあり、どれを選んでもよさそうです。

 それでは、Zoom(ズーム)のプランを比較してみましょう。Zoom(ズーム)には「無料版」、「プロ」、「ビジネス」、「エンタープライズ」があります。40分の利用制限のある「無料版」と個別見積の「エンタープライズ」を外して「プロ」と「ビジネス」で比較をすると、ログ管理機能の有無が大きなポイントになります。途中で通信が途切れて参加できなかった人は「ビジネス」でないと確認できません。ただし、Zoomビジネスは10ユーザ以上の契約以上ですので、かなりの金額になります。

Zoom
ズーム
無料版
Zoom
ズーム
プロ
Zoom
ズーム
ビジネス
Zoom
ズーム
エンタープライズ
時間制限40分まで24時間まで24時間まで24時間まで
参加者上限100人まで100人まで300人まで500人まで
ログ管理××
録画機能×〇最大1GB〇最大1GB〇無制限
月額料金0円月額 1,600円月額2,000円個別見積もり
最低契約数1契約~10契約以上

 そこで当社の結論は、今のところ、「Zoomズーム プロ」か「シスコ Webex Starter」のどちらかが良いと思います。

Web会議システムの注意点は?

 次に、Web会議システムを使って、オンライン学科教習を行なう際の注意点を考えてみましょう。警察庁・交通局運転免許課からの通達には、「必要な指導、質疑応答が適切に行うことが出来る人数」と「教習生の個人識別」という難題をクリアしなければなりません。つまり「人数制限」や「参加者の本人確認」をどのように行うか、留意しなければなりません。

  • Zoom(ズーム)・・・プロ
  • マイクロソフト Teams(チームス)・・・Microsoft 365 Business Basic
  • グーグル Meet(ミート)・・・G Suite Enterprise
  • シスコ Webex(ウェベックス)・・・Starter

 一般的に使われているWeb会議システムでオンライン学科教習を行うには、上記のように無料版では難しいので、有償版を選ぶことになると思います。再度、表にまとめ直してみました。

 Zoom
ズーム
プロ
マイクロソフト
Teams
Microsoft 365 Business Basic
グーグル
Meet
G Suite Enterprise
シスコ
Webex
Starter
人数制限不可不可不可不可
本人確認招待者のみ参加可招待者のみ参加可招待者のみ参加可招待者のみ参加可
ユーザ登録不要必用不要不要
ログ管理×
録画機能

 どのWeb会議システムでも「人数制限(定員を設ける)」機能と「なりすまし防止のための本人確認」の機能を補完しなけばならないことがわかります。

 そして、Gacker(ガッカー)が生まれました。

Gacker(ガッカー)とは?

 Gacker(ガッカー)とは、Web会議システムを利用してオンライン学科教習のライブ配信を円滑に行うための学科予約システムです。

 下の図は、一般的にWeb会議システムを行う際の手順です。

 Gacker(ガッカー)を利用すると、下の図のような感じになります。
学科の予定表(予約枠を)作って、受講する人数を制限し、さらにメールなどでURLを案内することなく、学科予約システムからWeb会議システムが起動されます。

  • 教習生がスマホで学科の予約ができる
  • ZoomなどのWeb会議システムと連携できる
  • 学科の予約人数の制限ができる
  • パソコンで出欠が取れる(開始時、終了時)
  • 学科教習が終わった後で簡単な確認テストができる
  • 学科教習が終わった後で満足度の調査ができる
  • 学科教習の最中に、スマホで質問ができ、即座に集計できる
  • 学科教習を予約すると、予習、復習ができる
  • 教習生の本人認証を行う(2段階認証が可能)
  • 教習生は、スタートボタンで開始
  • クラウドサービス
  • 無料版と6カ月無料キャンペーンがある
  • 予約時に「受講済」は予約不可にできる
  • 1段階の人が2段階の学科を受講できない
  • 教習所側で教習生の受講状況が分かる

 簡単に言えば、教習生が利用できる「学科の予約システム」であり、その「学科の予約システム」と(Zoomなどの)Web会議システムが連動できるという画期的なクラウドサービスです。

 また、自動車教習所システム「Profit」と連動できる点もGacker(ガッカー)の魅力です。

  • 学科の予定(枠)を自動車教習所システム「Profit」と連動
  • 学科の予約を自動車教習所システム「Profit」と連動
  • 学科の受講結果(実績)を自動車教習所システム「Profit」と連動

Gacker(ガッカー)の価格は?

 Gacker(ガッカー)とは、Web会議システムを利用してオンライン学科教習のライブ配信を円滑に行うための学科予約システムです。無料版と有料版があります。また有料版には、当社の自動車教習所システム「Profit」と連動できる「Profit連動Pro」というのもあります。

 有料版Gacker(ガッカー)の金額の中には、(Zoomなどの)Web会議システムの利用料金は含まれませんので、ご注意ください。

 FreeProProfit連動Pro
 無料版有料版有料版
初期費用0円0円0円
月額費用0円10,000円20,000円
サポートメールのみ電話・メール電話・メール
Profit連動××
質問機能×
自習機能×
キャンペーン6カ月間無料6カ月間無料
キャンペーンは、2021年5月31日までに有料版をお申込みいただいた場合に適用されます

 Gacker(ガッカー)は、未だに開発中ということもあり、有料版は6カ月間無料キャンペーンを行っています。契約は1カ月単位、いつでも解約可能で違約金もありません。

質問コーナー

これまで当社で受け付けた質問の内容と回答をご案内いたします。

(質問)Web会議システムで、ライブ配信のオンライン学科教習が可能ですか?

 はい、可能です。
 オンライン学科教習を行なう学科教室にパソコンを準備してもらいます。
デスクトップのパソコンでも良いのですが、スピーカー、マイク、カメラが必要になります。また、画面を拡張して2画面使いたいので、ノートパソコンの方が使い勝手が良いと思います。パソコンはインターネットに接続して、Web会議システムが利用できなければなりません。

(質問)途中退出、替え玉などの心配はないのですか?

 これまで学科教習を教習所の中の教室で受ける場合は、指導員が教習生全員の顔が見えていました。学科教習中に途中で教室から退出したら分かります。また、教習原簿の顔写真で出席者が本人であるか指導員がひとりひとり確認していました。教習原簿の記録も確認しますので、同じ学科教習を2回受講したり、1段階の教習生が2段階の学科を受けるようなこともありませんでした。

 ところが、Web会議で参加者が最初から最後まで居眠りやゲームもせず、完全に聞いているか確認するのは大変なことです。

 そこでGackerは、オンライン学科教習を完全予約制にして、パソコンで出欠がとれるようにしました。学科教習の開始時と終了時に、顔写真付きの受講者一覧画面で、Web会議の画面を見ながら出欠を取りますので、替え玉を防ぐことができます。また、教習の途中に設問をいれたり、教習の終了時に質問をいれたりすることもできますので、途中にいなくなっていないかの確認も可能です。

(質問)Gacker(ガッカー)は、学科を完全予約制にするのですか?

 はい、オンライン学科授業は、完全予約制(ネット予約)にすると運用が楽になると思います。


 出欠確認を正確に、素早く行うために、教習生自身で事前に予約を取ってもらいます。
 これまで多くの教習所では、技能教習は予約制、学科はフリー(つまり月間予定表があって予約不要)で運用してこられたと思います。


 Gackerは教習生が入校する際に、学科オンライン授業を希望する教習生の教習生番号と顔写真、ユーザIDとパスワードをシステムに登録します。


 教習所はあらかじめオンライン学科教習の予定を立てます。その際に定員の設定もできます。定員に達したら、その時間の学科教習はそれ以上、予約が取れません。
 例えば、予約(またはキャンセル)の締め切りを前日の午後6時に設定することで、前日の午後6時になるとそれぞれのオンライン学科教習に予約がどれくらい入っているか分かります。

 教習所では、予約があれば、オンライン学科教習が始まる前に教習原簿を準備して、教習開始時に「顔写真付きの受講者一覧」とWeb会議システムに映った顔で確認できますので、非常に便利になります。 

(質問)居眠りを防げますか?

 Web会議で居眠りを防ぐのは難しいです。ただし、Gacker(ガッカー)は学科教習の最中にスマホで「確認テスト」を行うこともできます。例えば学科教習中に指導員が「質問」を出して、それを教習生が3択(〇、△、×)で答えるなど、居眠りをさせない工夫もあります。

(質問)Zoomをどのように利用するのですか?

 ZoomなどのWeb会議システムで、オンライン学科教習を行なうには、次のような流れになります。Zoomを例に説明します。

  1. 【教習所の指導員】Zoomで会議室を作成
  2. 【教習所の指導員】メールで、ZoomのURLを教習生に連絡
  3. 【教習生】メールを受信、URLをクリック
  4. 【教習所の指導員】会議室の終了、録画開始
  5. 【教習所の指導員】会議室への参加を許可
  6. 【教習生】メールを受信、URLをクリック(Zoomが起動)
  7. 【教習所の指導員】教習生の確認(教習原簿とZoomの画面)
  8. 【教習所の指導員】学科教習
  9. 【教習所の指導員】会議室の終了、録画終了
  10. 【教習生】Zoom終了

 Gacker(ガッカー)を使わずに、Web会議システムだけでオンライン学科教習を行なう場合は、「出欠確認が大変」という問題があります。また、Zoomを利用する場合は、教習生に電子メールでURLを案内することになりますが、このメールに記載されたURLがあれば誰でもWeb会議に参加できます。不正が起きる原因になりますので、あまりお勧めできません。

(質問)指導員がGacker(ガッカー)を使いこなせるか心配です。

 それでは、Gacker(ガッカー)で運用する場合の操作を簡単に説明します。

【事前準備】

1.学科の教習計画表の作成
オンライン学科教習の予定を立てます。何月何日、何時限目に、どの学科を行うのか、システムに登録します。その際に、定員(上限)を設定できます。

※教習生からネット予約が入ります。もちろん、入校時に登録した教習生しか利用できません。ネット予約は、スマホ認証、アプリ認証を二段階認証(二重で認証)を行います。スマホを人に貸しなど、余程のことがないと不正アクセスはできません。

【前日】

2.指導員の登録
予約された人数に応じて、指導員を登録して、教習生を割り振ります。指導員がひとりの場合は割り振りは不要です。

3.Web会議の登録
Web会議システムで会議室を予約して、そのURLをGacker(ガッカー)に登録します。

【当日】

※予定の日時になると教習生のネット予約画面で、「学科教習開始」ボタンが押せるようになります。教習生が「学科教習開始」ボタンを押すと、Zoomが自動で起動して、Web会議に参加できます。また、Gacker(ガッカー)に出席登録されます。

4.開始時の出欠確認
Gacker(ガッカー)の受講一覧の顔写真とWeb会議システムに映った顔、教習原簿で開始時の出欠確認を行います。

5.オンライン学科教習の実施
Web会議システムでオンライン学科教習を行ないます。
途中で質問の時間をいれることもできます。

6.終了時の出欠確認
Gacker(ガッカー)の受講一覧の顔写真とWeb会議システムに映った顔で開始時の終了時の出欠確認を行い、受講生の教習原簿に記載します。(教習所システムに学科受講済みデータを転送します)

指導員、事務員のやることはこれまでの学科教習と比べて、そんなに増えませんし、操作も簡単です。

Gacker(ガッカー)の操作を、もっと詳しく説明します。(こちらをクリック)

(質問)教習所システムと連動できますか?

 当社の提供する教習所システム「Profit」とは連動できるようになります。

  • 学科の予定(枠)を自動車教習所システム「Profit」と連動
  • 学科の予約を自動車教習所システム「Profit」と連動
  • 学科の受講結果(実績)を自動車教習所システム「Profit」と連動

 この機能は現在、開発中です。

(質問)とりあえず使ってみたいのだが、、、

 Gacker(ガッカー)は「無料版」と「有料版」があり、「有料版」には6カ月無料キャンペーンがあります。手軽に、簡単に始められる初期費用  0円のクラウドサービスです。
 Web会議システムおよびパソコンやインターネット環境はお客様自身でご準備をお願いいたします。

 アプリD-Smaを同時に導入される場合は、別途料金が必要になります。

(質問)サポートは受けれますか?

「無料版」はメールのみの問い合わせのみになります。電話でのサポートは一切受けつけていません。電話によるサポートをご希望の場合は、「有料版」をご契約願います。

(質問)デモができますか?

 デモはYoutubeの動画をご用意していますので、ご覧ください。


 また、自動車教習所であれば、無料版ご利用いただけますので、実際に利用してみることができます。Gackerは、初期費用はありません。お気軽に無料版をご利用ください。
(Gackerの無料版は、システム会社やコンサルティング会社など自動車教習所以外の利用を固く禁止しています)

有料版も6カ月間無料でお試しができます

キャンペーンは、2021年5月31日までに有料版をお申込みいただいた場合に適用されます